クレクリンゲンは、、周りを自然に囲まれた、人口5000人くらいの小さな町です。
中世において、クレクリンゲンにも市壁や塔があり、それらは隣の町であるローテンブルクを手本として作られました。それ故クレクリンゲンは、「ローテンブルクの妹」とも呼ばれることがあります。
しかし、約400m四方を囲んでいたクレクリンゲンの市壁は、ローテンブルクとは異なり、今日では殆ど見かけることはできません。だがクレクリンゲン中心部には今もなお、歴史的な木組みの家、塔の一部等は残っています。
またクレクリンゲンで忘れていけないのが、クレクリンゲンの町はずれにある、ヘルゴット教会です。この教会にはリーメンシュナイダーの最高傑作の一つ、「聖母マリア祭壇」があり、これを見るため多くの人がヘルゴット教会を訪れます。
クレクリンゲンには、ヴュルツブルクからローテンブルクへ抜けるサイクリングコース上にあるため、サイクリングの途中でクレクリンゲン、とりわけヘルゴット教会に立ち寄る人も少なくありません。
このように魅力の多いクレクリンゲンですが、残念ながらアクセスは容易ではありません。鉄道はありません。路線バスは、ローテンブルクとを結ぶ路線と、ヴァイカースハイムから途中レッティンゲンを通り、クレクリンゲンまでの路線があります。またクレクリンゲンのバス中央駅(ZOBと記載される)は、クレクリンゲンの中心部、さらにはヘルゴット教会どちらからも離れています。さらに困ったことに路線バスは元々本数が少ない上、土日には激減します(詳しくはDBのHPで確認して下さい)。
ヘルゴット教会は基本的に夏期しか開いていないため、ここをメインに据えるならヨーロッパバスを利用するのが一番です。上り下りともクレクリンゲン(バス停はヘルゴット教会前)で15分程度休憩を取るので、ヘルゴット教会の見学だけならばこれで十分でしょう。
2003年5月17日、僕はクレクリンゲンに行ってきました。行きも帰りもヨーロッパバスを利用しました。路線バスもあったのですが、バスの時間日帰り観光には不向きの時間しかなかったのでヨーロッパバスを利用しました。
ヴュルツブルクからクレクリンゲンへ、ヨーロッパバスだと約2時間。12時ちょっと前につきます。片道12ユーロ。帰りのクレクリンゲンからは16時40分発。日帰りにはちょうどよい時間設定です。
追記:2003年11月8日、クレクリンゲンを再度訪れました。この時期はヨーロッパバスはないので、ヴァイカースハイムから路線バスでクレクリンゲンに行きました。土曜は1日5本程度、平日はおよそ倍増、休日は1本のみです。
ヘルゴット教会はクレクリンゲンの町はずれにあります。この教会ためにクレクリンゲンを訪れる人が多数いるといっても過言ではないでしょう。ここにはリーメンシュナイダーの最高傑作の一つ、「聖母マリア祭壇」があります。
1384年8月9日、ある農夫が聖餅(ホスティア)を見つけました。このときクレクリンゲンの領主であったホーエンローエ・ブラウネック伯爵が、それを祀るために教会の建設を命じ、1384〜9年にかけて聖餅が発見されたところに教会(現ヘルゴット教会)が建てられました。
1500年頃、内装の充実が行われ、このときリーメンシュナイダー作の「聖母マリア祭壇」が設置されます。しかし1530年に教会の宗派が変わり、以後祭壇は閉じられたままとなります。
1832年に再び開帳となり、現在多くの人がこの「聖母マリア祭壇」を見にクレクリンゲンのヘルゴット教会を訪れています。
ヨーロッパバスはヘルゴット教会の前に停車します(注:クレクリンゲンの中心部にはヨーロッパバスは止まりません)。階段を登り門をくぐると、右側に発券機がありますので入場券(おとな1.5ユーロ)を買いましょう。
なお、ヘルゴット教会内はフラッシュを用いての写真撮影は禁止です。
教会内にはいるといきなり、とても大きい「聖母マリア祭壇」が現れます。小さい教会にあまりにも不釣り合いな大きさです。
「聖母マリア祭壇」は中心部に12使徒たちに見守られながら天使に囲まれ天に昇る聖母マリアが彫られています。
祭壇上部には、天国でのマリアの戴冠、翼扉には受胎告知、エリザベート訪問、イエス生誕、神殿奉献の4つの出来事のレリーフが彫られています。いずれも彫刻作品とは思えないほど細かい繊細な彫刻がされています。顔の表情、手や服の皺がとてもリアルに繊細に表現されており感動せずにはいられません。
リーメンシュナイダー作の「聖母マリア祭壇」だけに注目が行きがちですが、ヘルゴット教会には他にも3つ祭壇があり、どれも味わい深いです。
一番奥の祭壇が1500年頃に作られた「Hochaltar」、右側が1496年にJakob
Mühlhltzerの彩色による「Rechter Seitrnaltar」、左側が15世紀末に作られた、「Nördlicher
Seitrnaltar」です。いずれも祭壇のすぐ前まで行くことができるのでじっくり鑑賞して下さい。