ヴュルツブルクから始まったロマンチック街道の終点の町、それがフュッセンです。
フュッセンはアルプスの麓の町です。また古代ローマ時代にイタリアのヴェニスとアウクスブルクを結んでいた街道上にフュッセンは位置していました。これらのことより、紀元前後にかけて、フュッセンはすでにローマ人の重要基地となっていました。
8世紀になると、聖マグヌスがフュッセンにおいて布教を行います(750年頃没)。現フュッセン市博物館(聖マング修道院)のところは、聖マグヌスの居所であり、聖マグヌスの死後に聖マング修道院が建てられます。
1313年に、フュッセンはアウクスブルクの司教領主の主権の町となります。15世紀になるとイタリアとの通商において町は大いに繁栄します。イタリアからの陸路の荷物をレヒ川を使って輸送するために船(筏)に積み替えるのがフュッセンの大きな役割でした。
フュッセンが大いに繁栄した15〜6世紀には、この町の職人たちも大いに関係しています。すなわち楽器制作(リュートやバイオリン)で世界的に名をとどろかせました。
しかしこれらフュッセンの繁栄も、30年戦争で終結してしまいます。現在のフュッセンは隣町の著名な城「ノイシュヴァンシュタイン城」「ホーエンシュヴァンガウ城」へのアクセスの拠点として、さらにハイキングやサイクリング等も可能な観光の町として知られています。フュッセンの町はずれには、クーアハウスやルートビッヒ2世のオペラ専用の劇場もあり、ドイツ人を中心として多くの人が訪れています。
2003年6月7〜9日にかけて、フュッセン、シュヴァンガウ、シュタインガーデン、ハルプレッヒ、ロッテンブーフ、ヴィルトシュタイクをまわる旅に行きました。
最初の目的地はフュッセンです。ヴュルツブルクからフュッセンまでは、まずICでアウクスブルクまで行き、そこからリンダウ(Limdau)行きのローカル線に乗り、ブーフローエ(Buchloe)でフュッセン行きに乗り換えて行きました。片道およそ4時間15分です。
フュッセン駅の前の通りをそのまま5分弱直進すると、観光案内所にたどり着きます。ここには「ロマンチック街道 日本語パンフ」が常備してあります。もらうしかないでしょ。
フュッセンの町はずれ、レヒ川沿いに聖スティファン教会があります。
この教会は1284年に教区教会として建てられました。しかし、1628年、司教ヘインリッヒ(Heinrich)によって、フュッセンにフランシスコ修道会の修道院おかれた際に、修道院付属教会へと変わりました。
1763〜5年にかけて、建築家Franz Karl Fischerによって教会は再建されます。
教会の中は明るく、美しい祭壇、天井画を見ることができます。周りも静かでとてもいいところです。特に祭壇の「像」が印象的です。
この教会の裏には門があり、そこには「ロマンチック街道の終点」と書かれています。これも忘れずにね。フュッセンならではですから。
また聖シュティファン教会のすぐ隣は、聖セバスチャン教会(Kirche St.Sebastian)です。この教会は市壁に隣接する形で1528年に建てられました。中は見学できませんでした。残念。
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聖シュティファン教会裏の、「ロマンチック街道の終点」と書かれた門。フュッセンをヴュルツブルクのワッペンが描かれている。 |
すぐ横にある、聖セバスチャン教会。手前は墓地。 |
窓越しに見た聖セバスチャン教会の中。 |
フュッセンの町の南側をレヒ川は流れています。
中世においてはこの川は船で荷物を運ぶのに使われていました。