ケルンは、ライン川沿いのドイツ有数の大都市です。
ケルンはドイツでもっとも古い町の一つで、町の起源はローマ帝国の要衝です。ローマ帝国とゲルマン部族はライン川を挟んで対峙していました。しかし紀元前8世紀頃に和平が成立し、現在の大聖堂のあたりに定住するようになりました。
西暦50年にはケルンはローマ都市へと昇格し、巨大な城壁が作られます。この遺跡は現在でも町の至る所で見ることができます。
320年頃、現在の大聖堂の位置に、ローマ帝国の神殿の跡に最初のキリスト教教会が建てられます。9世紀にカロリング朝の大聖堂となり、1248年に現在の大聖堂の建築が始まりました。その工事は途中中断を余儀なくされますが、着工から600年たって19世紀末にようやく完成しました。ケルンの中世からの歴史はこの大聖堂の建設の歴史でもあります。
このケルンに2003年7月29日〜31日に行ってきました。途中ブリュールにも行きました。さらに2003年10月4日にアーヘンに行き途中で、また2004年1月11日にヴュルツブルクから日帰りで(!)行ってきました。
ケルンへのアクセスは容易。ICEが必ず停まる大きな駅なので、いろんなところからラクチンアクセスです。
ケルンの町のシンボルが、中央駅横にそびえ立つドーム(大聖堂)です。
ローマ時代にはここにはローマ神殿がありましたが、320年頃最初のキリスト教教会が建てられます。この時代の遺跡は現在ほとんど残っていません。その後教会は何度か増築されますが、9世紀中頃に火災に遭い、大きな損傷を受けました。
870年9月27日に、カロリング朝の大きな教会が建てられました。この大聖堂の面影は、現在の大聖堂のタイル画に見ることができます。
1164年、大司教が聖三賢者の聖遺物を町に持ち帰ってきました。そのためケルンのドームはケルン大司教の聖職教会という一面だけでなく、ヨーロッパで最も重要な霊場教会の一面も持つようになります。
1248年8月15日、現在のドームの建設が始まりました。その巨大さ故、聖堂内陣が1322年にようやく完成します。その後側廊と塔の工事が進められ、15世紀には南塔の2階部分、16世紀には長堂全体に屋根がかけられました。しかし1560年から資金不足もあって工事は中断されてしまいます。
1842年、ケルン市民とヴェルヘルム4世の力により、大聖堂の建築は再開されます。そして1880年10月15日に南塔の最先端部に最後の石がおかれ、大聖堂は632年にわたる工事を終了させました。
ケルンの大聖堂は1996年にユネスコの世界遺産に指定されています。ドイツゴシック建築を代表する壮大な大聖堂です。
大聖堂の中には中性の芸術品があふれています。聖三賢者の聖遺物をはじめとし、バイエルン王ルートヴィッヒ1世寄進のステンドグラス、シュティファン・ロホナーによる祭壇画など、もう多数ありすぎます。じっくり見れば数時間はかかってしまうことでしょう。
またケルンの大聖堂の塔には上ることができます。すべて人力で109メートルの高さに上ることができます。体力のあって涼しいうちに上ると、あっと驚くようなすばらしい眺めが現れます。
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聖遺物の収められている箱。1190〜1220年にかけて作られた金製。カメオなどの宝石がちりばめられている。 |
中には聖3賢者の遺骨が納められている。上段に12使途、下段に旧約聖書に由来する預言者と賢者が描かれている。 |