パッサウ (Passau)は、3つの川が合流し、またオーストリアと国境を接するドイツ南東の小さな町です。川に囲まれていることから「バベリアのベニス」とも呼ばれています。
小さな町ですが、その町の歴史は2000年を超えます。紀元前5000年にはすでに人が住んでいた形跡があり、ローマ時代には集落がありました。
5世紀、現在のSt.Severinの近くに修道院が建てられます。739年には司教区が設置されます。1217年に皇帝フリードリッヒ2世により、パッサウの司教は司教領主となります。この支配はバイエルン国により解体される1803年まで続きました。
1219年に司教の館であるオーバーハウス城の建設が始まります。
1407年には大聖堂の基礎がおかれます。1662年の町の大火の後、今日みられるようなバロック様式の大聖堂は1668年に建てられています。1676年にはレオポルド1世がパッサウで挙式し、1683年にはレオポルド2世がウイーンがトルコ軍に包囲されている間、ここに住んでいました。1805年にはナポレオンがこの町を訪れています。
またパッサウは秋田市と姉妹都市です。秋田市のHPには日本語での記述があり、事前の知識としてはいいかと思います。
このパッサウに2003年11月15日に行ってきました。ヴュルツブルクからはIC/ECまたはICE1本で行くことができます。所要時間が約3時間です。パッサウの町の中心へな中央駅から10分程度です。
パッサウのシンボル的存在が聖シュテファン大聖堂(St.Stephen)です。世界一の大きさのパイプオルガンで有名です。またウィーンに同名の聖シュテファン大聖堂がありますが、パッサウはその上位に位置しています。
ドームの基礎は1407年におかれています。現在のドームは、1662年の町の大火によってそれまでのドームが破壊されてしまったために1668年にたてられました。ただ前方部分の塔は大火の破壊を逃れたようです。
教会の内装はバロック様式。鮮やかなスタッコ装飾、フレスコ画が目を引きます。忘れてならないのが世界最大のパイプオルガン。18世紀に作られたこのオルガンは、17774のパイプからなり、総計ケーブル長は20キロを超えます。
この鮮やかな大聖堂。是非ご自身の目で堪能してください。パッサウ司教の権力の強大さにもびっくりします。